1月のフランスでの心臓外科手術

こんにちは。寒い日が続いていますね。体調を崩されてはいないでしょうか?

1月23日~1月30日で病院をお休みし皆様には大変ご迷惑をお掛け致しました。ご協力ありがとうございました。
フランスでの心臓外科手術に関してご報告させて頂きます。

今回もCLINIQUE VETERINAIRE BOZONという病院で犬の僧帽弁閉鎖不全症に対する弁形成術を5件、猫の三尖弁形成不全に対する弁形成術を1件行ってきました。
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<フランスのベルサイユにあるDR.Bozonの病院外観。雪が降っていました。>

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(手術を受けた動物達)

僧帽弁閉鎖不全症の5症例は無事手術も成功し順調に回復しているそうです。
三尖弁形成不全の猫ちゃんは手術自体はうまくいき術後の三尖弁の動きも良好でしたが
翌日に貧血が進行し残念ながら亡くなってしまいました。
JASMINEどうぶつ循環器病センターでの僧帽弁閉鎖不全症に対する弁形成術後の退院率は非常に高いですが
猫ちゃんでは術後に亡くなることが多く術後管理が非常に重要になってきます。
フランスでは術後管理は現地スタッフにお任せするのですが
ワンちゃんも含めやはり心臓外科手術後の術後管理の難しさを痛感して帰ってきました。
通常当病院で手術および術後管理をしていて心臓外科ほどシビアな術後管理を行わなければならないケースは少ないですが
こういう経験をすることで気を付けなければならないポイントを見落とさないこやもしもの時の対応力が養われる気がします。

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(執刀医のJASMINEどうぶつ循環器病センター、センター長の上地先生と助手の私)

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(左から私、JASMINEの高村先生、ウチダ動物病院の内田先生、北の森動物病院の沢田先生、JASMINEの原田先生、JASMINEの上地先生)

今回も手術の手技・テクニックはもちろん、周術期麻酔、術後管理などたくさんのことを勉強して帰ってきました。
学んできた情報を病院内で共有し、スタッフ全員で今後の診療に生かしていきたいと思います。

池上アクア動物病院
病院長

医療のお話|水越 崇博|2017年02月04日

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