トイプードル、ティーカッププードルの動脈管開存症(PDA)の手術

動脈管開存症PDAに対する開胸下動脈管結紮を行った頑張ったワンちゃん達をご紹介します。


神奈川県大和市在住の3歳のメスのトイプードルで体重は2.6kgでした。
動脈管開存症は生後まもなくから比較的大きな心雑音が聴取されることが多いため
このワンちゃんは比較的発見が遅かった子です。
超音波検査において動脈管開存に加え肺動脈弁逆流も認められました。
手術は無事成功し1カ月後の検診では肺動脈弁逆流は少し残存しているものの
動脈管の短絡血流は認められませんでした。

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次の子は埼玉県戸田市在住の3カ月齢のオスのティーカッププードルで体重は1kgでした。
2回目のワクチン接種の時に心雑音を指摘され当院にて動脈管開存症と診断しました。
動脈管開存症と共に僧帽弁逆流症MRおよび三尖弁逆流症TRも併発しておりました。
手術は無事成功し1カ月後の検診では動脈管短絡血流は消失し僧帽弁逆流症も減少していました。
心臓血液マーカーの値もほぼ正常値に戻っていました。
その後かかりつけの病院さんで去勢手術および大腿骨頭切除の手術を受けられたそうですが
心臓の状況も安定しており麻酔も問題なくかけられたみたいです。

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術後1週間の頑張ったプードルちゃん
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今回も都外より当院のブログをご覧いただきご来院頂きありがとうございました。
また初めての病院ですが信用していただき大切なワンちゃんを預けて頂きありがとうございました。
動脈管開存症は手術に成功すれば寿命を全うできる先天性心疾患です。
少しでもその手助けができたら幸いです。

池上アクア動物病院
病院長

医療のお話|水越 崇博|2017年07月11日

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